事件の概要:どの映像・音源が無断使用されたのかを確認する
出所別に見た無断使用映像の種類
検証の結果、無断で使用された映像は大きく分けて次のような出所に由来するものが確認されました。まず、個人クリエイターがSNS(TikTok、Instagram、YouTubeのショート動画など)に投稿していた短尺の映像素材。次に、同人クリエイターや学生による自主制作アニメーションや実写短編の一部を切り取ったもの。さらに、商用利用が制限されたストック映像や、企業が限定的に配布していたプロモーション素材から抜粋された可能性のあるシーンも含まれていました。いずれも元の投稿では制作者名や配布条件が明示されている場合が多く、MV側のクレジットや使用許諾の記載が見当たりませんでした。
音源側で確認された無断使用の内容
音声面では、効果音や短いBGMループ、他作のボーカルサンプルが断片的に使われていることが指摘されています。これらには、いわゆるフリー素材サイトに投稿された音源(商用利用不可や要帰属表記のもの)や、個人が公開していた未発表トラックの一部が含まれる可能性があります。編集上はピッチやテンポの変更、エフェクトの重ね掛けで原音を分かりにくくしている箇所があり、原作者の同意なしに加工・流用された疑いが残ります。
MV内での使用箇所・長さ・編集方法の特徴
無断使用された素材は、MV全体を通して断片的に挿入されており、目立つのはイントロ付近、サビ前のつなぎ、アウトロのループ部分などです。各素材の使用時間は数秒から十数秒が多く、短いフラグメントを複数つなげて見せ場を構成する編集がなされています。映像的には色調補正やトランジション、クロップ(切り取り)で元映像の出自を目立たなくする手法が用いられているほか、音声もフェードやリバーブ、ピッチシフトなどで原音の痕跡を隠す加工が確認されています。加えて、MVのクレジット欄や配信ページの説明文に該当素材の出典や使用許諾に関する情報が記載されていない点も共通していました。


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